さらさら、ゆるゆる投資

気負わず、楽しいなって思いながら、日々の投資についてのあれこれを記録

FUNDINNO案件レビュー(F&Pジャパン株式会社)

さて、またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
4月25日10時申し込み開始の案件です。

ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。

 





また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。

FUNDINNOについて - さらさら、ゆるゆる投資

 

 

 

基本情報

【事業を一言で】

ロイヤリティなしのスムージーフランチャイズ

 

【投資の型】

新株予約権

 

【募集額】

7,470,000円~29,880,000円

 

市場/ニーズはあるか

まず、健康食品市場という大きな括りでみると伸びています。
サプリメントも含んだものなので、大きく見えますね。

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矢野経済研究所

では、ぐっとフォーカスしてスムージー市場はどうでしょうか。
拡大しており、2025年まで大幅に伸びる予想ではあります。

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https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/watch/00013/01132/?SS=imgview&FD=1421851125

 

ただ、既にスムージー店はよく見るようになってきてますし、コンビニでも売っています。という中でどこまで伸びるのかは少し懐疑的に思っています。

似てるなぁと思うのはタピオカです。ついこの間まで第3次?第4次?ブームでした。
最初の頃は店舗に行列ができていましたが、今はもうこんなにいらないというくらいタピオカ店ができており、並ぶどころか、コロナの影響もあり、閉店しているところも見かけます。(うちの周りに本当に小さな商店街があるのですが、何故かそこに3店舗もあり、今は1店舗つぶれて、他2店舗もほとんど人が入っていないように見えます)
もちろん生き残る店もあるんでしょうが、一過性のブームに終わると事業としては継続性が保てない危険性があります。別の観点からいうと、今回のブームは、「映え」も大きな要素でした。そして「映え」には流行り廃りが必ずある。スムージーもそんなもんだと認知されているような気がしていて、そこが怖いですね。
タピオカブームについては以下、ニッセイがまとめてます。

第3次タピオカブームを振り返る |ニッセイ基礎研究所

 

逆に今飲食が厳しい状況で、その打開としてもゴーストレストランだったり、宅配専門のニーズはあるので、そこを捉えられるといいですね。

  


事業計画は妥当か

KPIは3つ提示されています。
1つ目は店舗数、これはリアル店舗ですね。フラッグシップ店として認知度向上などがメインの目的でしょうか。2027年でも3店舗となっていますね。

2つ目はサブスク会員。ECで個人にもスムージーのサブスクをするようなので、ユーザー数ということですね。

3つ目はBtoB拠点数。これが本丸ですかね。FC展開の店舗数です。

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売上でいうと以下ですね。

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さて、バイアウト予定の2027年で少し計算してみましょう。
店舗は認知目的として、一旦計算に入れないことにします。

まずは、個人向けのサブスクから。
既にやっているところたくさんありますね。

例えばここ。

いくつか同様のサービスやっているところみました。量にもよりますが、3000円―10000円くらいですね。
ということで、5000円/月で仮置き。でも高いと個人的には思うけどなぁ。

5000円×12カ月×2070人≒1.2億 (①)

 

次は、スムージーFC。

初期費用は約42万円ということなので

2026年→2027年の店舗増加数は240店舗数

42万円×240≒1億円 (初期費用)

店舗開店後は、スムージーの元を売って儲ける形です。

1店舗当たりの売上はタピオカ屋さんを参考にしましょうか。

ブームの頃は1日4万5千円くらいとやっている人に聞いたことがあるので、少し落として3万円にしましょう。

そうすると3万円×30日×12カ月=1080万円/年

原価率はタピオカだと10%とかものすごく低いことで有名ですが、スムージーだともっとあると思うので20%くらいにしましょうか。

1080万円×20%=216万円

2027年の店舗数は870店なので、

216万円×870店≒19億円(ストック売上)

初期費用とあわせると

19億円+1億円=20億円(②)

 

①+②で21.2億円

 

おお、計画が15億円なので、まぁ規模感的には妥当なんですかね。
ちょっと1店舗あたり売上とか高く見過ぎたかな。

 

 

あとは本当に870店舗も導入できるか、ですね。
タピオカをやっている企業は120社以上あるようです。

タピオカ屋、ピーク過ぎても企業数は前年の2倍に - BCN+R

 本当にざっくり、1社10店舗くらいとすると1200店舗

 

そう考えると870社はかなりチャレンジングですね。

 

EXIT(イグジット)について

IPOよりバイアウトは賛成です。飲食チェーンやってる大手だったりはある程度の規模なら買うことはありそう。あとは中国企業やファンドが日本のこういうチェーン買いたがるケースを結構見たので、その辺もありそう。
どちらかというと、スムージーを根付かせてほしいですよね。一過性の健康ブームや映えではなく。それができれば870店舗はともかく、非常にいい事業になる気がします。

 

その他雑感

  • C向けのビジネスなので、スムージー無料券とか出資者に配ってほしいな、そしたら買いにいくし、誰かに進めやすい。
  • あと、気になるのは、今青山と丸の内にある店舗をお父さんの会社から買う、ということ。今は業務委託でお金をもらっているが、それを買うということなので、リスクも負うということ。コロナで業績も厳しいだろうときにわざわざそれを譲り受ける意味は何だろう。特に親族会社間の譲渡になるので、きちんと意味や背景目的を説明しないとだめだと思いますね。

 

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興味ある方は下記からどうぞ。
これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。

 

 

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