FUNDINNO案件レビュー(Off Beat株式会社)
さて、またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
4月17日10時申し込み開始の案件です。
ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。
また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。
基本情報
【事業を一言で】
画制作における企業とクリエイターの最適なマッチングをサポートするプラットフォームの展開
【投資の型】
株式型
【募集額】
7,500,000円~30,000,000円
市場/ニーズはあるか
大抵の人の肌感覚の通り、動画広告市場自体はものすごい勢いで伸びています。
2024年で6856億円の予測です。
やはりスマートフォンにおける動画広告の伸びが大きいですね。
また、対象会社が述べているように、漫画の広告への利用は増えています。
競合ですが、漫画家コミュニティを使って漫画広告の製作をしている「コミチ」という企業があるのですが、そこでの実績も伸びています。
漫画家コミュニティサービス『コミチ』漫画のお仕事依頼1,000万円突破&有名企業のお仕事実績の一部の公開を開始!|株式会社コミチのプレスリリース
クリエーターの信頼度を評価する仕組みも実装するようなので、それは企業にとっては助かりますね。テイストまでカテゴライズされているともっといいかなぁと思います。
また、ディレクターからシナリオライター、イラストレーター、動画編集者、、など様々な専門家が登録しており、仕事を細分化することでスピーディにこなすことを強みにしているようですね。それが価格設定の安さに繋がっているようです。
事業計画は妥当か
KPIは動画制作数とクリエーター数です。
売上でいうと以下ですね。
さて、少し計算してみましょう。
動画広告って1本いくらなんだろうと思って調べてみました。
大分幅はあるみたいですね。5万~50万のようです。
対象会社は安さを売りにしているのでまぁ20万円くらいにしましょうか。
計画によると、2027年でまぁ大体2万本作るようなので
2万本×20万円=40億円
手数料は20%なので
40億円×20%=8億円
2027年の売上計画は22.8億円なので少し不足していますね。
KPIには含まれないキャラクターIPビジネスや漫画のアニメ化事業などもやるようなのでそちらで10億あまり売り上げを立てる予定でしょうか。
そうであればそれはそこの蓋然性についてはもう少し説明が欲しいところですね。
EXIT(イグジット)について
動画広告制作のマッチングだけでIPOは厳しそうに思えます。
差別化が値段に頼っていますが、既にクリエーターを囲っているプラットフォームはある中でどこまで差別化を保てるかは不安です。(今もあるのかは判断できない)
動画広告市場の伸びにつれて拡大はするものの、それだけでは厳しい、では、キャラクターIPや漫画にアニメ化事業は詳細は触れられてないので判断できないですね。言葉だけ聞くと新しさはないので競争は激しいと思います。
競合に買われる、という線が一番可能性高い気はしますが、どれだけクリエーターを集めて魅力的なプラットフォームになっているか、ですね。
その他雑感
- 事業としての新規性はあまりないなぁ。というのが一番思うところ。
- 経営陣が数値に強そうに見える人がいないのが不安。
- あと、株主構成はなぜみんなちゃんと説明しないんだろう。大事なことなのに。
ファンディーノで投資する際は、投資家登録が必要です。
興味ある方は下記からどうぞ。
これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。