FUNDINNO案件レビュー(株式会社 ヒューマンポテンシャルラボ)
こんにちわ。遅くなりました。
またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
2021年4月28日 19:30申し込み開始の案件です。
最近結構案件がポンポン出ますね。やっぱり投資界隈だと金余りだし、それに乗じて(応じて)スタートアップも多いですねぇ。見込みが薄すぎる案件がいっぱいにならないといいですが。
ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。
また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。
基本情報
【事業を一言で】
メンタル特化のトレーニング・講習などのプラットフォームビジネス
【投資の型】
株式型
【募集額】
16,911,900円~50,043,400円
市場/ニーズはあるか
ウェルネス市場全体でいうと伸長していて、世界でいうと500兆円みたいですね。ただ、そこにはサプリ健康食品やジムなども入っているので範囲は広いですが。
寿命も延びるなか、「健康に長く生きる」ことにフォーカスはあたるので市場が伸びることは間違いなさそうです。まず、健康食品市場という大きな括りでみると伸びています。
このあたりの市場の伸びについては参考になる記事があったのでお時間ある人はどうぞ。
「ウェルネス」や「トランステック」のくだりで想像しやすいのは瞑想やマインドフルネスですがその市場も伸びるようですね。最近アプリとかもいっぱい出てますもんね。
さて、ここで対象会社の市場の見込みを乗せます。
まぁTAMやSAMはそうだとして、SOM(自分たちの会社が直近狙う市場の規模)として30億は少し小さいなぁというのが感想です。
ニーズはあるのだと思います。「健康」「より良く生きる」ことに対するニーズは、経済的条件が一定程度満たされている層が飽和しているこの時代には大きくなる一方だと思います。
ただ、既にマインドフルネス、フィットネス系、メンタル系の講義・オンラインコンテンツや小さなコミュニティは多数あります。玉石混合。
マインドフルネス系はまぁ市民権を得てきましたが、それ以外のメンタル系のものについてはなかなかまだ一般の人からすると「怪しい」だったり、「効果あるの?」だったり、そもそも知らないものも多いです。
どう差別化しながら、啓蒙も含めてすそ野を広げていくか、ですね。特に日本人はこういうことに対するハードルが高いような気もしますね。
対象会社もコミュニティを重視しているようですが、そもそも一番最初にどうコミュニティに入れるか、が難しいところですね。うまいやり方があれば最初大量の資金を突っ込んでマーケティングするのもありでしょうかねぇ。
事業計画は妥当か
KPIは3つ提示されています。
1つ目は有料プログラム利用者数(累計)、プログラム数、年間サブスク利用者数ですね。なぜ累計なんでしょうか。年間の有料プログラム利用者数でいい気がしますが。
事業として大事なのは結局 年間サブスク利用者数 という理解です。
売上でいうと以下ですね。
さて、IPO予定の2027年で少し計算してみましょう。
有料プログラムとサブスクに分けましょうか。
対象会社のHPみると、数十種類の有料プログラムがあるようです。
例えばこんな感じ。
Journey of Transformation < Online > | Human Potential Lab
幅があって、zoom数時間×5回とかで8万円とか、実際にリアルでやるものもあったり、安いものは1,2万円とかでしょうかね。
まぁ単価3万円にしましょう。
2027-2026の累計有料プログラム人数計画の差が大体4万5000人なので
3万円×4万5000人=13億円(①)
サブスクの単価は難しいですね。どの程度魅力的なコンテンツ・コミュニティがあるか次第ですが。面白いメンタル系のコンテンツがあり、楽しく交流できる、としても払える限界は月3000円程度、年間でいうと3万6000円、、低めにみて2万円くらにしておきましょう。2027年のサブスク人数計画が約2万8000人なので
2万円×2万8000人=5.6億円(②)
①+②で18.6億円
おお、対象会社計画の21億に近いですね。
ただし、重要なサブスク会員でいうと今はもちろんゼロ。
最終年度の2026→2027で約1万人から約2.8万人まで2.8倍に伸びる想定。
まぁサブスクモデルの成功例って初期はこのくらい人数増やしていかないとそもそも成り立たないってことはありますが、このあたりの現実味・妥当感をどう捉えるかでしょうかね、投資家としては。
マインドフルネスのユニコーン「Calm」は400万人ユーザーというところまで育ちましたが、年間価格は6500円ですね。うーん、じゃあサブスクの試算もっと下目に見たほうがいいかな。。
EXIT(イグジット)について
本当に計画通りいけるならIPOもありな気はしますが、想定通りKPIの会員数伸びない場合はどこかに買ってもらうもありかな。ある程度会員保有、プログラムがあれば、大手が買って伸ばすことは考えそう。それかこの辺は競合がいっぱい出てきそうなので成功したとこに吸収されるか。
肝はもうどこまで有用なプログラムやコミュニティを作れるか、だと思ってます。
その他雑感
- アカツキのハートドリブンファンドって結構、色んなところ入れてるなぁ。もっとはっきり言うと節操ない感じ。投資先で跳ねているところがなさそうにみえるので目利きってどうなんだろ。
- 株主にまたビタミンの高梨さんいますね。個人的に高梨さんの出資案件は好きですが。
- より良くは生きたいですが、さて、この辺のニーズの深さが整ってくるのはもう少しかかる気がします。特に日本だと。
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これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。