FUNDINNO案件レビュー(TSUBU株式会社)
こんにちわ。
またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
2021年5月5日 10:00申し込み開始の案件です。
ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。
また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。
基本情報
【事業を一言で】
太陽光を利用したしいたけなどの作物栽培、売電事業のFC展開
【投資の型】
株式型
【募集額】
5,000,000円~20,000,000円
市場/ニーズはあるか
大きな視点でいくと、バイオマスエネルギー市場自体は伸びています。
2025年で国内市場は7500億円を超える、との矢野経済研究所の予想です。
ちょっと変わって、対象会社は今はしいたけ栽培をベースにしているので、しいたけ市場はどうかというと、ここ数年は横ばいですね。
地場の農業系企業だったり、場合によっては産廃処理事業者だったり、そういうところが新たな事業としてFCで始める、という感じでしょうか。
農地の確保から、しいたけ作った後は全て買取までしてくれる、その時に出たペレットも発電用として買い取ってくれる、ということなので、ある程度利益が見込めるのであれば手を挙げるところはいそうな気はします。
ただ、育てる手間と利益考えて、FC事業者としてペイするのかどうかは難しいところですね。
あと、本件関係者が多いわりに、全体像が見えないのでその辺の説明の少なさがもやっとする原因かなぁ。
特に金額面、誰がいくら最初必要なんだとか、そういうところが全く見えないので、妥当感の判断ができません。
事業計画は妥当か
KPIはユニット数(発電+しいたけ栽培)と、しいたけ累計生産量ですね。
ユニット数のみでいいのではと思いうのですが。しいたけ累計生産量をKPIとする理由がわからないです。
売上でいうと以下ですね。
さて、IPO予定の2026年で少し考えてみましょう。
金額感の提示が全くないので難しいですね。
2026年で45億円で122ユニットが計画値なので、1ユニットで約3700万円の売上ということでしょうか。
いやー、どうでしょうね、これ。FCからのなんやかやの売上吸いあげが30%だとすると、FC側では1.2億くらいの売上がないとダメな感じになります。
よほど大規模にやらないとダメですね。それを122ユニットかぁ。農地獲得も含めて、ちょっとハードルが高そうな気がしています。
PoCとかでちょいちょいやるところはあるんだろうけど、バーッとFCが広がるイメージまでもてるか、というと個人的には難易度が高そうな気が。
もっとこう、自然エネルギー利用とかの機運が高まる、とか、国内食料の自給自足率を上げるという国策が強く動く、とか強い追い風があればまだ、って感じですかね。
EXIT(イグジット)について
出口がIPOなのか違和感はないです。他に買われるとなると、既に同様の事業している大手とかに買われるとかですかね。
既に太陽光+しいたけは色々ありますね。
1400万円の所得増!太陽光発電とのダブルインカム | AGRI JOURNAL
その他雑感
- やりたいことの大枠はわかるが、ビジネスとしての詳細がちょっと曖昧かつ数値がないので妥当性判断が難しい。
- まだ未確定の部分が多い。出口であるバイオマス発電は、これから設立予定?のJVのほうで導入してもらう、とか、他社依存の部分かつその確実度がわからないので、少し怖さを感じますね。
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これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。