FUNDINNO案件レビュー(LIVER株式会社)
さて、またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
4月10日10時3申し込み開始の案件です。
ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。
また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。
基本情報
【事業を一言で】
ライバー(動画配信者)/事務所、ファン、企業をつなぐプラットフォームビジネス
【投資の型】
株式型
【募集額】
16,300,000円~65,000,000円
市場/ニーズはあるか
まぁ昨今盛り上がってますよね。ちょっと僕みたいなおじさんはyoutube止まりですが。TikTokや17LIVEなどめちゃくちゃ流行ってますもんね。。
以下はちょっと古いデータですが、それだと2020年で2500億円くらいですね。ただ、これはhuluなども入っているので、ユーザー投稿型の、という意味で言うともっと小さいとは思います。もちろん拡大傾向には間違いないですが。
この波にのって、ライバー事務所自体は大小さまざま、乱立してますね。
ライバー専門ではなく、もう少し前からあるインフルエンサー事務所もライバーが所属していますので、有象無象な状態です。
ツイッターやらインスタで10万人以上フォロワーいる人はもうすでにゴロゴロいるし、
企業におけるそのくらいのマイクロインフルエンサー活用も一巡した感はあるかなぁと思っています。きちんと発信できるものを持っている人はいいとして、そうでない人は似たような情報を似たようなテイストで流すので、そういうものが溢れてくるとみてる側も辟易してきそうだなぁ、という気はしています。事務所として、きちんとコンテンツも含めて育成できれば差別化はできるんでしょうか。なかなか難しいところです。
また、ライバーと利用企業とのマッチングについては、既に先発はいますね。
BitStarといところが提供してますが、10万人のインフルエンサーがその特性や想定発注単価まで出るので、企業側としては非常に使いやすい仕組みですね。
対象会社のプラットフォームではファンも接続できることが違いですが、既にファンたちは各SNSで繋がっていたりするので、このプラットフォーム上でも繋がる必要があるのか、は私にはわかりません。(もしかしたらファン心理は違うのかもしれないですが)
企業側からしたら有名な人を使用したいと思うのですが、有名な人はこのプラットフォームに所属する意味はあまりないような気がしており、かといってそうでない人をこのプラットフォームから数多く輩出していけるか、というと難しい気はします。
事業計画は妥当か
プラットフォームビジネスなので、KPIはユーザー数になります。
ユーザー数の計画は以下です。ただ、これユーザーといっているのが、ファンの数なのか、ファン+インフルエンサーの数なのかわかりませんね。
売上でいうと以下ですね。
現状は既に3000万円くらいの売上があるようですね。
将来の妥当性については、そもそもプラットフォームで投げ銭のようなコインを発行してマネタイズするようですが、インフルエンサーや企業からも登録料とるのか、とか、インフルエンサーと企業のマッチング料はとるのか?とか収益の取り方が明記されていないので評価が難しいです。
仮に単純にユーザーといっているのがファン数だとすると
2024年で獲得予定のユーザー約12万8千人が、例えばみんな1万円使うとすると12.8億円で、その10%をコイン発行でもらうとすると1.28億円。もっと使う人はいるんだろうけど、全然使わない人もいるだろうから、これ以上はなさそうだなぁ。
あとは中国からのインバウンド向けの事業もやるようなので、そこ次第ですかね。
やっぱり、この辺うとい私にはピンときません笑
EXIT(イグジット)について
売上的に2024年に7億は少しハードルが高いかな、という印象。
EXIT想定がバイアウトなのはまぁ納得。IPOは難しそう。
でかいインフルエンサー事務所に買収されるのはありそうな気がするが、もうちょっと規模が小さい時点で、所属インフルエンサーを買う感じ、なら現実感があるが。。
その他雑感
- 経営陣に経営や事業運営のケイパビリティがある人がいるように見えないのは気になるところ。社長を筆頭にこの業界には強そうだけどさ。
- ライバーを育成している割には、ツイッターやインスタなど会社のSNSはフォロワーが3桁なのが気になる。
- 株主の柴田商事株式会社は非常に固そうな企業なんだが、なぜ株主になったんだろう。経緯が気になる。
ファンディーノで投資する際は、投資家登録が必要です。
興味ある方は下記からどうぞ。
これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。