こんにちは。
さて、IPO案件の評価です。立て続けですね。
日頃、株式投資型クラウドファンディングの案件や上場企業を生成AIを活用して評価・レビューしていますが、IPO案件は目論見書で結構な情報が取れるので、同じようにできるかなぁと思ってやってみました。
ただ、IPOなので、いつもと違う観点も評価軸に入れてます。売り出し時の株式の需給バランスですね。
例のごとくGemini君にプロの株式アナリストになってもらい、壁打ちしながらやってます。しばらくやってみて、良い感じでできそうなら継続予定です。
今回はSBI新生銀行です。
上場日は2025年12月17日予定です。
どでかい案件きましたね。
IPOの想定時価総額は約1兆2900億円てすって。
なるほど、上場時点だとSBIグループがもってる比率が75%近くなのでプライムの上場基準の流通株式比率35%に満たないから、徐々に流通比率高めるってか。
となると結構長い間売り圧力残りそうだなぁ。
早速いきましょう。
IPO案件評価:株式会社SBI新生銀行
アナリスト総合評価
応募スタンス: 積極参加
評価コメント:
SBIグループ入り後の圧倒的な業績成長と、2025年7月の公的資金完済による経営自由度の向上が最大の評価ポイント。SBIグループの顧客基盤を活かした「第4のメガバンク構想」は強力な成長ストーリーであり、金利正常化の恩恵も受ける。 吸収金額約3,676億円と需給面は極めて重いが、事業の成長性に比べ株価指標は著しく割安と判断。短期的な初値高騰よりも、中長期的な資産形成コア銘柄として公募価格での取得を推奨したい。
1. 事業内容と成長性
同行は、旧日本長期信用銀行を前身とし、2021年12月にSBIグループの連結子会社となりました。2025年7月には長年の経営課題であった公的資金を完済し、今回の再上場(IPO)に至ります。
事業は「法人」「個人」「海外」の3本柱で、銀行業のフルラインナップを提供しています。
- 法人業務: 法人営業、不動産ファイナンス、昭和リースなど。
- 個人業務: リテールバンキング、新生フィナンシャル(レイク)、アプラス(カード・決済)など。
■ 成長ドライバー:SBIグループとのシナジー
最大の強みはSBIグループとの連携です。同行はSBIグループの「中核銀行」と位置付けられています。
- 第4のメガバンク構想: SBIグループが推進する地方創生の要。全国94行の地方銀行と連携し、プラットフォーマーとしての役割を担います。
- 顧客基盤の活用: SBIグループの顧客基盤(約7,800万件)へのアプローチが可能。「SBI証券」との連携商品「SBIハイパー預金」はその一例です。
- デジタル金融: ステーブルコインやセキュリティトークン(STO)など、SBIグループが強みを持つWeb3・デジタル金融分野での銀行チャネルを担い、次世代の収益源を狙います。
日銀による金利正常化も、銀行ビジネスには追い風となります。公的資金完済による自由な経営と、SBIグループの成長力を背景に、高い成長性が見込めると評価します。
2. 業績と財務の健全性
業績はSBIグループ入り(2021年12月)を境に急拡大しています。
連結業績推移(親会社株主に帰属する当期純利益)
2025年3月期(25/3期)は、連結経常収益6,140億円、親会社株主に帰属する当期純利益844億円(前期比+45.7%)と、収益・利益ともに力強い成長を達成しています。2025年7月31日に公的資金を完済したことで、これまで制約されてきた機動的な資本政策や成長投資が可能となり、今後のさらなる業績拡大が期待されます。
3. 株価の割安感
想定発行価格1,440円、2025年3月期の実績(EPS 112.70円、BPS 1,151.40円)を基準とすると、PER 12.78倍、PBR 1.25倍となります。
この水準を類似企業と比較します。
| 区分 | 企業名 | PER (倍) | PBR (倍) |
|---|---|---|---|
| 本案件 | SBI新生銀行 | 12.78 | 1.25 |
| ネット銀行 | 楽天銀行 (5838) | 約20.7 | 約3.93 |
| 住信SBIネット銀行 (7163) | 約21.6 | 約4.21 | |
| メガバンク | 三菱UFJ FG (8306) | 約15.3 | 約1.44 |
| 三井住友FG (8316) | 約12.8 | 約1.15 | |
| みずほFG (8411) | 約13.1 | 約1.26 |
※ 類似企業データは2025年11月13日時点の外部調査データに基づく参考値
同行の株価指標は、メガバンク(PBR 1.1〜1.4倍台)とほぼ同水準です。しかし、同行のビジネスモデルはSBIグループとの連携により、楽天銀行や住信SBIネット銀行といったネット銀行(PBR 3.9〜4.2倍台)に近い高い成長性を秘めています。
ネット銀行の成長性を持ちながら、株価評価がメガバンク並みである点を考慮すると、明確な割安感があると判断できます。
4. 株式の需給バランス
需給面は本案件の最大の懸念材料です。
- 吸収金額: 約3,676億円(グローバル・オファリング、OA込)
国内募集・売出(OA込)だけでも約2,196億円であり、超大型の「クジラ」案件です。市場からの資金吸収が極めて大きいため、需給は緩く、初値の大幅な上昇は期待しにくい状況です。 - 売出人: SBIホールディングス株式会社(親会社)による売出です。
- ロックアップ: 親会社であるSBIホールディングスおよびSBI地銀ホールディングスには、上場日後180日間のロックアップが設定されています。価格による解除条項もないため、上場直後の親会社による大規模な売り圧力の懸念は限定的です。
まぁそうよね。業績は良いが、初期の値はなかなか跳ねることはなさそう。
上場のリリースと同時に農林中金との提携もでてますね。
ま、買うにしてもIPO後の様子見てからかな。
他にも色々生成AIを使って評価しているので興味があれば是非。
生成AIを使った企業評価(アシックス:7936) with Gemini - ゆる投資とAI遊びと暇つぶし
FUNDINNO案件レビュー(リンクルージョン株式会社) with Gemini - ゆる投資とAI遊びと暇つぶし
最後に、本記事はあくまで個人の見解であり、特定の金融商品をお勧めするものではないのでそのへんは自己責任で!