ゆる投資とAIと暇つぶし

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生成AIを使った企業評価(ガンホー:3765) with Gemini

こんにちは。

今回も生成AIで事前に整備したプロンプトを使って上場企業の投資評価をしていきたいと思います。対象会社は以下です。

使用したのはGeminiです。
経営コンサルタント、事業経営者、金融アナリストの3人で議論して評価するような形にしています。

 

先日、ストラテジックキャピタルというアクティビストが保有している東亜道路工業が面白かったので、同じくストラテジックキャピタルが保有しているガンホーをやってみようと思いました。

 

CMじゃんじゃん流してますが、パズドラの会社ですね。

他に有名なゲームあるのかな。

株価はこの1年で言うと右肩下がりです。

 

さて、早速いきましょう。

 

企業投資評価レポート

ガンホー・オンライン・エンターテイメント (証券コード: 3765)

投資妙味

★★☆☆☆
(65/100点)

『パズドラ』という強力な”過去”と、見えない”未来”の間で割安に放置されるキャッシュリッチ企業

ガンホー・オンライン・エンターテイメントは、メガヒット作『パズル&ドラゴンズ』が生み出す潤沢なキャッシュと無借金経営という極めて強固な財務基盤を持つ。しかし、その事業構造は依然として『パズドラ』への一本足打法から脱却できておらず、売上はピーク時の1/3以下に減少。モバイルゲーム市場が成熟し競争が激化する中、新たな成長ドライバーを明確に示せていない。

現在の株価は、保有する純資産や収益力に対して割安な水準にあるものの、それは市場が同社の将来の成長を織り込んでいないことの裏返しでもある。株価が再評価されるには、『パズドラ』に代わる新たなヒット作の創出や、M&A等による非連続な成長戦略の実現が不可欠であり、現状ではその具体的な道筋が見えにくい。「バリュートラップ」に陥っている可能性も考慮すべき局面であり、長期投資対象としての魅力は限定的と評価する。

ステップ1:企業概要と重要ニュース

直近のポジティブニュース

2024年8月の第2四半期決算にて、12年目を迎えた『パズドラ』の収益安定性を改めて証明。人気アニメ「【推しの子】」等のコラボが奏功しアクティブユーザーが回復基調にある点や、PC・コンソールゲームへの継続投資が確認された。

直近のネガティブニュース

『パズドラ』に続く大型ヒットが長年不在。2024年リリースの新作も業績貢献は限定的で、単一タイトルへの依存構造は変わらず。市場からは成長戦略の不透明感を指摘する声が多い。

企業概要

  • 主要事業: モバイル向けオンラインゲームの企画・開発・運営(代表作『パズル&ドラゴンズ』)。
  • ビジネスモデル: 基本プレイ無料・アイテム課金モデル。自社開発・運営による高利益率が特徴。

ステップ2:事業価値の分析 29/50点

評価項目 評価内容と根拠 点数
(1) 競争優位性 (Moat) 『パズドラ』という強力なIPと運営ノウハウは資産だが、単一依存のリスクは極めて大きい。競合が多数のヒット作を持つ中、相対的な優位性は低下している。 9/18点
(2) 市場の魅力と成長性 主戦場の国内モバイルゲーム市場は約1.3兆円の巨大市場だが、既に成熟期に入り成長は鈍化。海外でのヒット実績も乏しく、成長余地は限定的。 7/16点
(3) 経営と戦略 『パズドラ』のキャッシュを元に次の一手を模索する戦略は妥当だが、長年結果が出ていない。堅実経営は評価できるが、変革力には疑問符。 6/10点
(4) 業績と財務 業績はピークアウトし緩やかに減少しているが、営業利益率30%超は依然として高収益。自己資本比率88.9%、現金等1,200億円と財務は盤石。 7/10点

ステップ3:人気の分析 36/50点

評価項目 評価内容と根拠 点数
(1) 物語と、その裏付け 「次のヒット作で再成長」という物語を提示するも、それを裏付ける実績が長年不在。物語の説得力が低下している。 8/16点
(2) バリュエーション PER約11.5倍、PBR約1.2倍。成長期待が剥落しているため、同業他社比で明らかに割安。将来の成長を全く織り込んでいない株価水準。 15/20点
(3) テーマ性 eスポーツへの取り組みはあるが、AIやメタバースといった市場の主要テーマとの関連は薄く、テーマ性による注目度は低い。 3/6点
(4) 発信力 (IR) 決算資料は分かりやすく、IR活動は誠実。しかし、伝えるべき「成長の物語」自体が弱いため、株価への好影響は限定的。 5/6点
(5) 触媒 (Catalyst) 新作ヒット、M&A、大規模な株主還元などが潜在的な株価上昇の触媒となりうるが、現時点で見えているものはない。 1/2点

ステップ4:投資妙味の評価と結論

投資テーマの要約

ガンホーへの投資は、高収益事業と盤石な財務を持つ企業が成長停滞を理由に市場から無視されている、「バリュートラップ」のリスクを孕んだ典型的なバリュー株投資と言える。投資の成否は、①新作ヒットや②M&Aといったポジティブなサプライズが、この市場の低い期待値を覆せるかにかかっている。その発生時期と確度は極めて不透明である。

成長機会とリスク

ポジティブシナリオ(成長機会)
  • PC・コンソール向け新作がグローバルヒットし、第2の収益の柱が誕生。PERが再評価され株価が大きく上昇する。
  • 豊富な手元資金(約1,200億円)を活用したM&Aにより、非連続な成長を実現する。
ネガティブシナリオ(リスク)
  • 『パズドラ』の売上減少が加速し、高収益構造が崩れる。
  • 新作がヒットしないまま開発費だけが増加し、利益を圧迫。「万年割安株」として株価が長期低迷する。

主要な洞察(キー・インサイト)

  1. 「金のなる木」のジレンマ:『パズドラ』の類稀な高収益性が、逆にリスクを取った大規模な挑戦を躊躇させる要因になっている可能性がある。
  2. 市場との対話不足:投資家が求める「次の成長の柱」について具体的な道筋が示されておらず、この不透明感が割安評価の根本原因となっている。
  3. 資産価値>成長価値:現在の株価は「将来の成長」ではなく「現在の資産」で支えられている。この構造を転換できるかが最大の焦点である。

ステップ5:参考ファクトリスト

 

久しぶりの60点台。パズドラのヒットから10年以上同じ規模のヒットがないことが株価低迷の要因ですね。ゲームは博打要素あるから難しいよなぁ。

そしてキャッシュはリッチと、アクティビストが好きそう。

 

ストラテジックキャピタルがガンホーの状況や要求についてまとめています。

いくつかありますが、

  • 業績めっちゃ下がってるのに森下社長の報酬はめっちゃ上がってて、超大手くらいもらってるのおかしくない?
  • 森下社長への権限の集中や経営の不備多いせいで事業価値が必要以上に低くみられているよね、退任すべきじゃない?

ってことと理解しました。まぁ一理ある。特に一点目は反論できない。

 

ガンホーは明確に対決姿勢を取っていましたが、2025年9月に取締役会解任手続きの緩和を呑んでいます。というか吞まざる得ないという感じ。社長解任は拒否しています。

 

これまでの両社の動きやその思惑などを赤坂国際法律会計事務所というところがまとめていました。めちゃわかりやすいし面白い。

 

客観的にみると、ガンホー側も襟を正さなければならないことも多々あるので、アクティビストの要求を良い外圧と捉えて、変貌のきっかけになるといいですね。

ゲームのヒット作が生まれるかどうかはギャンブルですが、生まれやすい環境を作ったり、もしくはM&Aをしていくなど模索できるといい。

 

 

なお、これまで株式投資型クラウドファンディングの案件も生成AIを使って評価しています。興味あれば是非ご覧ください。

 

(詳しくはこちら)

生成AI×投資案件レビュー - さらさら、ゆるゆる投資

FUNDINNO案件レビュー(ソシウム株式会社) - さらさら、ゆるゆる投資

生成AIにおける案件評価のここまで - さらさら、ゆるゆる投資

 

最後に、本記事はあくまで個人の見解であり、特定の金融商品をお勧めするものではないのでそのへんは自己責任で!