こんにちは。
今回も生成AIで事前に整備したプロンプトを使って上場企業の投資評価をしていきたいと思います。対象会社は以下です。
- 東京エレクトロン 証券コード:8035
使用したのはGeminiです。
経営コンサルタント、事業経営者、金融アナリストの3人で議論して評価するような形にしています。
半導体の装置メーカーですね。半導体関連っていっても装置作ってるところ、材料作ってるところ、実際に製造してるところとか色々あるのでそのうちまとめようと思います。
株価はここ最近ぐっと持ち直してますね。

それでは早速いってみましょう!ドン!
企業投資評価レポート
東京エレクトロン (8035)
投資妙味
東京エレクトロンは、生成AIの爆発的普及を背景に中長期的な成長が確実視される半導体市場において、「製造装置」という不可欠なツールを供給する、極めて優位なポジションを確立している。特に、EUV露光工程で必須となるコータ/デベロッパで世界シェア約90%という圧倒的な独占力は、強固な事業価値(Moat)の源泉となっている。
売上高2兆円超、営業利益率25%超という卓越した収益性と、自己資本比率60%超の盤石な財務基盤は、企業の「質」の高さを示す。AI、DX、日本の半導体産業復活といった市場の主要テーマを全て捉え、人気も絶大だ。
ただし、PER 30倍台という株価は、こうした高い成長期待を既に相当程度織り込んでいる。企業のファンダメンタルズは最高レベルだが、株価は「妥当」な水準にあり、ここからの投資は、シリコンサイクルの波や地政学リスクによる株価変動を許容し、長期的な視点でAI革命の恩恵を享受するスタンスが求められる。
総合スコア評価
| 評価項目 | スコア | 満点 |
|---|---|---|
| ステップ2:事業価値の分析 | 46 | 50 |
| ステップ3:人気の分析 | 40 | 50 |
| 総合スコア | 86 | 100 |
ステップ1:企業概要と重要ニュースの調査
- 直近の重要ニュース:
【ポジティブ】NVIDIAの好決算を受けAI半導体需要の力強さが再確認され、同社への期待が高まっている。TSMC等の主要顧客による大規模設備投資も追い風。
【ネガティブ】米国の対中半導体輸出規制の強化が地政学リスクとして存在する。また、市場の好不況の波(シリコンサイクル)による需要変動リスクは常に内包。 - 企業概要:
半導体製造装置(SPE)を主力事業とし、売上の9割以上を占める。特に、回路をウエハーに焼き付ける露光工程で使われる塗布・現像装置(コータ/デベロッパ)では世界シェア約90%と圧倒的なガリバー。世界の主要半導体メーカーを顧客に持ち、最先端技術の開発を支える。
ステップ2:事業価値の分析 (46/50点)
| (1) 競争優位性(Moat) | 17 | 18 |
| (2) 市場の魅力と成長性 | 15 | 16 |
| (3) 経営と戦略 | 8 | 10 |
| (4) 業績と財務 | 6 | 6 |
- 競争優位性(Moat):
コータ/デベロッパでの独占的シェアが示す技術的な参入障壁は極めて高い。顧客の製造ラインに深く組み込まれており、スイッチングコストが莫大な点も強固なMoatを形成している。競合は存在するが、同社固有の強みは揺るぎない。 - 市場の魅力と成長性:
AI、IoT、EV等を背景に、同社が戦う半導体製造装置(WFE)市場は2025年に約1,255億ドル規模への成長が予測される。技術の高度化に伴い装置単価も上昇傾向にあり、市場全体の成長を上回る事業拡大が期待できる。 - 経営と戦略:
「営業利益率35%以上」など高い財務目標を掲げ、5年間で1兆円超という大規模な研究開発投資を計画。技術で市場をリードする姿勢は明確。ただし、地政学リスクへの対応が今後の経営の重要課題となる。 - 業績と財務:
2024年3月期売上高2.2兆円、営業利益率26.8%と世界トップクラスの収益性を誇る。自己資本比率も64.7%と高く、財務は盤石。
ステップ3:人気の分析 (40/50点)
| (1) 物語と、その裏付け | 15 | 16 |
| (2) バリュエーションと期待値の織り込み度 | 12 | 20 |
| (3) テーマ性 | 6 | 6 |
| (4) 発信力 | 5 | 6 |
| (5) 触媒 | 2 | 2 |
- 物語と、その裏付け:
「AI革命を支える日本の技術」というストーリーは非常に強力。世界シェアNo.1製品と高い利益率がその物語を裏付けており、投資家の納得感は高い。 - バリュエーションと期待値:
予想PERは約35倍。同業他社比較でも割高感があり、市場の高い成長期待を完全に織り込んでいる。ここからの上昇には、期待を超えるサプライズが必要な水準。 - テーマ性:
AI、DX、半導体国策など、市場の主要テーマに完璧に乗っている。資金が流入しやすい銘柄の代表格。
ステップ4:投資妙味の評価と結論
主要な洞察(キー・インサイト)
- 「ピッケル売り」の最強モデル: AIゴールドラッシュにおいて、金を掘る人々に不可欠な「ピッケル(製造装置)」を供給する極めて有利なポジションにいる。特に、コータ/デベロッパという他社には真似できない独占的なピッケルを持つことが収益性の源泉。
- 技術的深化が利益の源泉: 半導体が複雑化・高度化するほど、同社の装置の価値と価格は上昇する。技術の進化そのものが利益成長ドライバーとなる優れたビジネスモデルを持つ。
- 高すぎる期待値との戦い: 企業の実力は最高レベルだが、株価は常に「期待先行」で動く。投資家は、この高い期待値が何らかの要因で剥落した際の株価調整リスクを認識し、長期視点を持つことが不可欠。
成長機会とリスク
- ポジティブシナリオ: AIの進化が想定を上回り、半導体需要が爆発。WFE市場が年率10%超で成長し、同社が掲げる財務目標(売上高3兆円、営業利益率35%)を前倒しで達成。株価は現在の水準からさらに50%~100%の上昇を目指す。
- ネガティブシナリオ: 世界的な景気後退で半導体需要が長期停滞。米中対立の激化でサプライチェーンが分断され、中国ビジネスが急減速。競合の猛追により独占的シェアが切り崩され、株価は高値から30%以上の調整を余儀なくされる。
ステップ5:参考ファクトリスト
- 東京エレクトロン株式会社 公式サイト IRページ: https://www.tel.co.jp/ir/
- SEMI (国際半導体製造装置材料協会) 市場予測レポート: https://www.semi.org/jp/news-resources/press/
- Institutional Investor誌 ランキング発表ニュース: https://www.tel.co.jp/news/ir/2024/20240517_001.html
コータとか用語がわからないですが、半導体製造において欠かせない部分のシェア90%を保有してるってことですね。なんと強固な価値なんだろうか。
既に株価織り込み済みで割安感はないですが、事業は堅調ですね。
あとは生成AIの爆発的普及がどこまで続くか、その先どうなるか。
しばらくは拡大見込みなんでしょうね。新しい製造拠点を作る予定のようです。
なお、これまで株式投資型クラウドファンディングの案件も生成AIを使って評価しています。興味あれば是非ご覧ください。
(詳しくはこちら)
FUNDINNO案件レビュー(ソシウム株式会社) - さらさら、ゆるゆる投資
生成AIにおける案件評価のここまで - さらさら、ゆるゆる投資
最後に、本記事はあくまで個人の見解であり、特定の金融商品をお勧めするものではないのでそのへんは自己責任で!