ゆる投資とAIと暇つぶし

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生成AIを使ったIPO案件評価(ミラティブ:472A) with Gemini

こんにちは。

 

さて、IPO案件の評価です。

日頃、株式投資型クラウドファンディングの案件や上場企業を生成AIを活用して評価・レビューしていますが、IPO案件は目論見書で結構な情報が取れるので、同じようにできるかなぁと思ってやってみました。

ただ、IPOなので、いつもと違う観点も評価軸に入れてます。売り出し時の株式の需給バランスですね。

例のごとくGemini君にプロの株式アナリストになってもらい、壁打ちしながらやってます。しばらくやってみて、良い感じでできそうなら継続予定です。

 

今回は株式会社ミラティブです。

上場日は2025年12月18日予定です。

 

ゲーム配信プラットフォームのmirrativの会社です。

累計の配信者数は2025年7月末時点で569万人らしいです。リリースが出ておりました。

 

早速いきましょう。

 

株式会社ミラティブ (IPO)

スマホゲーム配信PF「Mirrativ」運営 / 黒字転換

総合評価
A

📊 1. 事業内容と成長性

同社は、スマートフォン1台で簡単にゲーム配信ができるライブ配信プラットフォーム「Mirrativ(ミラティブ)」を主力事業としています。

  • ビジネスモデル: 顔出し不要のアバター「エモモ」を使い、主にスマホゲームの配信を行います。収益の柱は視聴者による「ギフティング(投げ銭)」で、FY2024実績で売上全体の95.2%を占めます。
  • 独自の強み:
    • 高い配信者比率: アクティブユーザーの約3割 (31.8%) が配信者。視聴者と配信者の垣根が低い強力なコミュニティを形成。
    • 高い内部循環: 課金売上の90.4%が配信経験者によるもの。相互ギフト率も74.8%と高く、収益目的だけでなく「交流」が主目的となっており、キャッシュアウト率が低い高収益体質に繋がっています。
    • 独自コンテンツ: 配信者と視聴者が一緒に遊べる「ライブゲーミング」が好調で、課金売上の23.6%を占める柱に成長しています。
  • 市場の将来性: 事業領域であるライブストリーミング市場 (予測CAGR 25.6%)、VTuber市場 (2025年度1,260億円予測) はいずれも高成長が続いています。プロVTuber事務所とは異なる「アマチュア配信者コミュニティ」という独自の地位を確立しており、市場全体の成長の恩恵を十分に受けられると評価します。

📈 2. 業績と財務の健全性

先行投資による赤字経営が続いていましたが、上場直前のFY2025 Q3累計 (2025年1-9月) で初の黒字化を達成しており、業績の転換点にあることが最大の注目点です。

  • 売上高推移: FY2020の約20億円からFY2024には約61億円へと、5年間で約3倍に急成長しています。
  • 損益 (黒字転換):
    • FY2024 (通期): 営業損失 △2.57億円(先行投資継続)
    • FY2025 Q3累計 (9ヶ月): 営業利益 +2.76億円 / 純利益 +2.31億円
  • 財務: FY2025 Q3時点で自己資本比率59.3%。黒字転換により財務体質は改善傾向にあります。
アナリストメモ: 既存ユーザーの課金が積み上がるコホートグラフ(入会年度別売上高)が非常に綺麗であり、LTV(顧客生涯価値)の高いビジネスモデルが確立されています。先行投資フェーズが終わり、利益回収期に入ったことが明確に読み取れます。

💰 3. 株価の割安感

FY2025 Q3累計実績(純利益2.31億円)を単純な通期換算(約3.08億円)して算出した場合、想定PERは約46.7倍となり、類似企業比較では割高感が見られます。

企業名 PER (予想) PBR (実績) 事業内容
ミラティブ (当社) 約46.7倍 (推定) - アマチュアゲーム配信PF
ANYCOLOR (5032) 34.57倍 18.12倍 プロVTuber事務所 (にじさんじ)
カバー (5253) 19.3倍 5.80倍 プロVTuber事務所 (ホロライブ)
note (5243) 70.1倍 8.58倍 クリエイターPF

ただし、同社は「黒字転換期」であり、利益の伸びしろが大きい点、およびGREE傘下で事業内容が酷似する「REALITY」が売上70億・経常利益15.8億(利益率22%)と急改善している点を考慮すると、ミラティブの現在の利益率 (Q3累計 5.3%) には大きな改善余地があります。

高い市場成長率と利益率改善期待が織り込まれた、「成長期待込みの価格設定」と評価します。

⚖️ 4. 株式の需給バランス

需給面は「規模は重いが、ロックアップは堅い」という評価です。

  • 吸収金額:66.7億円(OA含む)。グロース市場としては大型の部類に入り、初値高騰の足かせとなりやすい規模感です。
  • VC比率と売出: VC(ベンチャーキャピタル)の保有比率が75.9%と非常に高く、IPOは公募(約10億円)よりも売出(約48億円)が中心の「VC出口案件」です。
  • ロックアップ (最重要):
    代表の赤川氏やVC(グロービス、ANRI、ジャフコ等)を含むほぼ全ての主要株主に対し、上場後180日間のロックアップが設定されています。
    ※価格による解除条項(例:公募価格の1.5倍で解除)は一切ありません。

これは需給面で最大のポジティブ材料です。VC比率が75.9%もあるにも関わらず、上場後半年間の売り圧力が完全に封じ込められています。吸収金額の重さはありますが、上場直後の需給崩れの懸念は皆無と言えます。

💡 5. 総合評価と結論

アナリスト評価: 「A」 (強気)

結論: 公募価格で「応募すべき」案件と判断します。

【評価理由】

本案件は、①高成長市場での独自の地位確立②明確な「黒字転換」フェーズへの移行③完璧なロックアップによる安定した需給、という3つの強い好材料が揃っています。

吸収金額の重さ(約66.7億円)と、類似企業比較でのPERの割高感(推定46.7倍)は確かに懸念点です。これにより、上場初値が数倍に跳ね上がるような展開は期待しにくいでしょう。

しかし、それ以上に「VC保有率75.9%」という最大の売り圧力懸念が「価格解除条項なしの180日ロックアップ」によって完全に無力化されている点が極めて重要です。

公募割れリスクは低く、黒字転換からの本格的な利益成長期待(類似のREALITYの高い利益率がベンチマークとなる)を背景に、中長期的な株価上昇を狙えると判断します。

公募割れリスク少ないってほんとかなぁ。この辺感覚違うな。

あまりゲームの業界はわからないから個人的にはパスですが、楽しそうな会社ではありますね。

 

 

他にも色々生成AIを使って評価しているので興味があれば是非。

生成AIを使った企業評価(アシックス:7936) with Gemini - ゆる投資とAI遊びと暇つぶし

FUNDINNO案件レビュー(リンクルージョン株式会社) with Gemini - ゆる投資とAI遊びと暇つぶし

 

最後に、本記事はあくまで個人の見解であり、特定の金融商品をお勧めするものではないのでそのへんは自己責任で!