さらさら、ゆるゆる投資

気負わず、楽しいなって思いながら、日々の投資についてのあれこれを記録

FUNDINNO案件レビュー(株式会社KnowHows)

さて、またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
4月7日19時30分申し込み開始の案件です。

ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。


また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。

FUNDINNOについて - さらさら、ゆるゆる投資

 

 

 

基本情報

【事業を一言で】

経営層向けの人事、税務、法務、資金のノウハウのプラットフォーム(KnowHows)の運営

 

【投資の型】

新株予約権
(最近ほぼ新株予約権型ですね)

 

【募集額】

19,530,000円~60,030,000円

 

市場/ニーズはあるか

想定ユーザとしては、主に中小企業の社長、役員、経営企画、事業責任者などの企業経営や事業経営に携わる人になります。

少し古いですが経済産業省のデータによると対象ユーザーが属すると思われる中規模企業、小規模企業とも数は減少していますね。予測としてもまぁ人口が減るので、基本的には減少傾向が予想されています。

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経済産業省https://biz.moneyforward.com/blog/25780/

少し角度が違いますが、現状のKonwHows(ノウハウズ)においては、企業価値算定や買収にかかる契約書など、M&A関連のノウハウが豊富にそろっています。(実は私も去年M&A関連の契約のひな型が欲しく、当該サービスに登録していました。)
というわけで、日本におけるM&A案件をみてみると、直近はコロナでへこみますが、それを除くと急激な上昇傾向にあります。

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マールオンライン(https://www.marr.jp/genre/graphdemiru

15年以上前だと考えられないですが、今だと中規模企業だと普通に戦略としてM&Aや、逆に事業継承や拡大のために大手に吸収されるなど一般的になってきましたので、中規模事業者の経営企画や事業責任者においてもそのあたりの業務に携わることが多くなってきたという点ではニーズは増えているかと思います。実際、あまりM&Aの知識がない、けど、企業規模的に弁護士などの専門家に結構な額のお金を払って精査してもらったら完全に採算が合わないケースも多いので、そういうときにさくっと契約書ひな型だったり、実務についての疑問の解消ができる点は非常に大きいかと思います。

無料で株価算定の機能もあるのは、いいなぁと思っており、実際知識のある人なら大した時間がかからないですが(どこまで精緻にやるか次第ではありますが)、やったことない人からすると、やり方が皆目見当つかないという状態だと思いますので、ニッチなのかもしれませんが、使いたい人は多いと思います。

中小企業クラスの経営企画、M&A、事業責任者が、契約書ひな型の入手だったり、素朴な疑問の解消、場合によっては専門家へのピンポイントでの依頼など、困ったらKonwHows(ノウハウズ)にアクセスすればいい、って状態がうまく作れるとかなり重宝すると思います。

人がプラットフォームに集まってくるとそこでの解決力が自走的に上昇し、そこで更なるニーズも拾えるので、どれだけ集められるか、満足度を高められるか、でしょうか。

 

 


事業計画は妥当か

プラットフォームビジネスなので、KPIは会員数になります。
会員数の計画は以下です。

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売上でいうと以下ですね。

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ちなみに今の会員は、無料と有料があって、
有料はスタンダード会員(1500円/月)、プロフェッショナル会員(5000円/月)の2種類です。

 

有料会員比率5%を目指す、といっているので、
例えば2026年時に、スタンダード会員が4%、プロフェッショナル会員が1%として計算すると、

 

424577人×4%×1500円+424577人×1%×5000円≒4700万円/月

5.6億円/年

 

となります。2026年の売上計画が約10億円ということなので、
残りの4.4億円は会員費以外で稼ぐ、ということになりますね。
そのあたりは対象会社もプラットフォームに人が増えてきた段階で高単価広告やアドバイザー送客(専門家とユーザーマッチングして成功時にいくらかもらう)、事業譲渡プラットフォーム化などマネタイズの手段は色々考えているようです。売上の5割がベースとなる会員費で、その上にサービス利用料が乗ってくるイメージですかね。事業として想像はしやすいです。

少し戻って、2026年の会員数は424,577人っていうのはどうなんでしょう。
中小企業数が420万なので1社1人とざっくり計算すると、10%の企業に入ってるイメージですかね。まぁただ、420万の中には社員が1人、2人とか八百屋さんとかそういう企業も多いので、実際のもう少し大きいサイズの企業が対象だとすると、デファクトスタンダードくらいかなり普及してないと厳しいですね。

 

あと気になるのは、競合ですね。1つのプラットフォームにこれだけそろっている、というのはないかもしれませんが、専門家マッチングや専門家によるQA対応のプラットフォームなどはすでにあります。またもちろんM&Aのマッチングプラットフォームはあり、最近はその中で契約の支援だったり、簡易の価値算定だったりのサービスがあるものはあります。また専門家が自分のノウハウを売買できるサービスもやっていますが、これもすでに似たようなサービスはあります、ということで、単に集まっているというだけで差別化できるのか、というのは気になるところですね。 

 

EXIT(イグジット)について

2026年にプラットフォームに4万人以上も集まってきた状態を作れるなら、対象会社が記載しているように広告や高単価でのサービス、M&Aマッチングなど会員費以外のマネタイズは色々ありそうで、10億といわず、もう少し夢のある数値でIPO目指したいところではあります。事業会社による買収の可能性としては十二分にある気がします。既に13000人も会員がいますし、工夫次第では色々使えそう、と思ってくれそうなところはいるかと。

 

 

その他雑感

  • 好きなサービスではある。まぁ実際使ってみたし。雛形はそのまま使えるわけではないが、非常に役には立った。ただ、経営企画にしても事業責任者にしても、毎月毎月使うのか?というところは、あまり想像がつかない。リサーチみたいなものがパッとできるとかあると毎月1500円払ってもいいかーってなるのかな。無料会員で1回契約書ひな型取って終わり、って人も結構いそうな気がして、継続で使ってもらうためのサービスの拡充は今後必須かな。
  • プラットフォームって人を集めたもん勝ちだけど、例えば億単位のお金でCMなりなんなり広告売ったら、ユーザーは劇的に増えるのかしら。1回やってみたい。
  • 似たようなサービスとの連携できないかな。SPEEDAとか、ビザスクとか。

 

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興味ある方は下記からどうぞ。
これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。

 

 

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