さらさら、ゆるゆる投資

気負わず、楽しいなって思いながら、日々の投資についてのあれこれを記録

FUNDINNO案件レビュー(アイジェックス・ファーマインターナショナル株式会社)

さて、またFUNDINNO(ファンディーノ)で新しい案件が出たのでレビューしようかな。
3月31日19時30分申し込み開始の案件です。

ざっと投資登録者以外でもみれるところの情報を見て、思ったことを。

なかなか判断が難しい案件ですね。一番思うのは、資金出してくれる事業者いそうだけどなぁ、ということですね。

fundinno.com

また、FUNDINNO案件のレビューしようと思った背景は以下に書いてます。

FUNDINNOについて - さらさら、ゆるゆる投資

 

 

 

基本情報

【事業を一言で】

全く新しい注射器の販売

 

【投資の型】

新株予約権
(最近新株予約権型が多いですね)

 

【募集額】

22,500,000円~82,260,000円

 

市場/ニーズはあるか

注射器市場というくくりだとなかなか情報出てないですね。対象会社も言っているデータはこれですね。世界で7400億円、今後2027円までCAGR7.3%で成長する感じですね。

注射器と針の市場は2027年まで7.3%のCAGRで成長すると予想されます|Report Oceanのプレスリリース

 

断片にはなりますが、注射のうち、大きな割合を占めると思われる予防接種について、日本国内の予防接種率は横ばいですね。

インフルエンザワクチンの定期接種率は?【PickUp 医療データ】(178)|Web医事新報|日本医事新報社

ただ、世界で見ると医療の発展にともない、これまで十分に出来ていなかった地域における普及を考えると伸びる気がしています。(データはないですが。)ただ、海外の場合は皮下注射ではなく筋肉注射が多いので、その点は考慮が必要ですかね。あ、注射の種類についてはこちらがわかりやすかったです。

注射にはどんな種類があるの?|なぜ注射は痛いの?|ちっくん相談室


また、糖尿病患者における自己注射も多く見込まれます。世界のデータですが、爆発的に増えるようなので、この市場もとりたいですね。

世界糖尿病デー 世界の糖尿病人口は4億6300万人に増加 糖尿病が大きな脅威に | ニュース | 糖尿病ネットワーク

 

ニーズという点について、個人的には注射が苦手で、それでインフルエンザの予防接種していないというのもあるので、あったらいいな、とは思います。
あと、子供もいるので、毎回予防接種の時に病院に泣き叫びまくるのを体験すると、やはり必要性は感じます。

ただ、「痛くない」「怖くない」という点だと、非常に細くした針や圧迫感のないような形状とか、いろいろ開発はされているようです。

鋭い刃先で小さく切る!テルモ株式会社の「痛くない注射針」の秘密 | 和樂web 日本文化の入り口マガジン

対象会社の注射器は針がないので、「痛くない」に加えて、「廃棄性」という点では有利になるかもしれませんね。今後在宅医療も増えるので。

 

あと、気になるのは価格ですね。いくら有用性があるといっても、現状の注射器との価格差が大きすぎると難しいかと。その辺は開示されていないのできになるところですね。
思ったより安いですね。

10pcs,injection Syringes,Sterile syringe,Disposable Medical Syringes with Needle,Industrial dispensing | Wish


事業計画は妥当か

インジェクター(本体)とアンプル(薬剤充填部分)の販売ですね。まずインジェクターを販売して、アンプルは使い切りなので定期購入ビジネスになりますね。
なのでKPIはまずインジェクターの販売数になります。既に101個は販売しているようです。まぁ本格使用というよりは試しでってことなんでしょうけど。
来年で1280個、2025年には2万個ということですね。

 

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売上でみると、以下です。

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ちょっとインジェクターとアンプルの価格とか、あとは、アンプルの買い替え頻度とかが皆目見当つかないので、積み上げで売上妥当性見るのは厳しい。。
ということでさらにざっくりですが、マクロから考えてみようかと。

世界の注射器市場:7400億円
日本人口/世界人口割合:1,2億/76億≒1.6%

とすると、7400億円×1.6%≒120億円
をまぁ日本の注射器市場としましょう。
そうすっと、2025年の90億円超は、なかなかアグレッシブですね。
この針なし注射器が広まって、日本市場の30%をおさえたとしても、36億円なので、
基本的には海外も含めた事業展開が必須ということになりますね。
なかなか、なかなか、ですね。やっぱりこれだけ普及させるとなると価格ハードルは重要なので、その辺の情報きになるなー。

 

あと、 書いていて気になったのは、アンプルにどうやって薬剤充填するんでしょうね。今までの注射器とオペレーションが違い過ぎる/難しいということがあるとちょっと導入のハードルがあがりますね。

EXIT(イグジット)について

90億はアグレッシブですが、そのくらい普及させてIPOというのはとてもきれいなストーリーかと思います。もちろんここまで売れると、大手医療機器メーカーとかに買収される可能性も全然ありですね。

今あるものの代替で市場を塗り替えていくという話になるので、代替に向けたハードルを丁寧に取り除いていくことが重要ですね。価格、オペレーション含めて。

注射が痛くない、って素敵なので頑張ってほしいところです。

 

その他雑感

  • ちょっと、価格感とかその妥当性、実際の普及のさせ方(マーケティング、営業)、今導入している歯科医からのフィードバックとか、海外販売比率予定とか、情報もっと欲しかったなぁ
  • メンターが豪華ですが、(特にロート経営陣とかね)、お金いれないんでしょうか。それはなぜでしょうか。やっぱり、なぜほかのところがお金いれないか、は気になりますね。

 

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これからもファンディーノ案件出てきたらレビューするのでよろしくです。

 

 

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